撤去工事や設備更新で出た電線が、現場の隅に束ねたまま置かれている。処分費をかけて捨てるべきか、どこかで買い取ってもらえるのか。判断がつかないまま数か月そのままになっている、という話は少なくありません。
電線や通信線は、被覆が付いたままの状態でも金属スクラップとして買取の対象になります。ただし種類、内部の銅の割合、端子や鉄などの付着物、量、状態によって評価は変わります。無理に被覆を剥がす前に、手元の電線が何なのかとどのくらいあるのかを確認しておくほうが確実です。この記事では、群馬県内で電線の売却を検討している方に向けて、電線の中身、種類の見分け方、価格を左右する条件、被覆を剥くかどうかの判断、そして相談前に整理しておきたい項目を順に説明します。
■群馬県内で発生した電線は被覆が付いたままでも買取の対象になる
電気工事会社、設備工事会社、解体工事会社、通信工事会社、製造工場。こうした事業者の現場では、配線の撤去や盤の更新にともなって電線がまとまって発生します。処理を急いで産業廃棄物として出してしまう前に、有価物として引き渡せる可能性を確認しておく価値があります。
当社では、使わなくなった電線や通信線を被覆が付いたままの状態でお引き受けしています。剥いてから持ち込む必要はありません。本社は群馬県太田市にあり、対応地域は群馬県・栃木県を中心とした関東一円です。
ただし「電線ならどれも同じ扱い」というわけではありません。何が評価を分けるのかを、まず中身から見ていきます。
■電線の中身と、買取対象になる理由
電線は、電気を通す導体と、それを覆う被覆で構成されています。日本電線工業会の説明によれば、導体の材料には銅(軟銅線や硬銅より線)やアルミが使われ、電線は導体の材料、導体の構成(単線かより線か)、被覆の有無といった観点で分類されます。買取の対象になるのは、この導体部分に金属としての価値があるためです。
ちなみに「電線」と「ケーブル」の使い分けについて、同工業会は明確な区別はないとしたうえで、一般には構造が複雑で太く、シース(外装)のあるものをケーブルと呼んでいると説明しています。現場での呼び方が人によって違っても、査定上の問題にはなりません。
被覆が付いたままでもお引き受けできるのは、当社が自社工場で高純度の銅を取り出し、リサイクルに対応しているためです。持ち込まれた電線から導体を回収する工程を自社で持っているので、剥く作業をお客様側で行っていただく必要がありません。
■電線スクラップの主な種類
手元の電線がどれに当たるかは、表面の表示と構造から絞り込めます。正式名称が分からなくても構いません。
・ケーブル表面の記号を確認する
多くのケーブルは、シースの表面に種類の記号と導体サイズ、芯数が印字されています。建物や工場の電力回路、制御・計装回路に使われるものとしては、600V IV(ビニル絶縁電線)、600V HIV、VVF、VVR、CV、CVV といった区分があります。「VVF 1.6-2C」のように、記号のあとに導体の太さと芯線数が続く表記が一般的です。
この印字部分を写真に撮っておくだけで、確認がかなり進みます。屋外で長く使われた電線は表示が薄れていることもあるので、束の中から比較的きれいな部分を探してみてください。
・スクラップ取引で使われる区分
買取の現場では、メーカーの製品名とは別に、芯線数や被覆の厚さ、銅以外の混入度合いによる区分が使われます。当社が取扱品目として掲載しているのは、雑線(A)、鉄巻き線、ジョイント、Fケーブル、通信線、三本線、雑線(B)、家電線、一本線、だるま線です。
一本線は導体が一本のもの、三本線は三芯のものを指し、雑線は種類の異なる細物が混ざった状態を表す呼び方です。ただしこれらの区分の当てはめは現物を見て判断するもので、写真や説明だけで確定させるものではありません。ご自身で分類しきる必要はなく、「太い単芯が中心」「細い配線が雑多に混ざっている」といった程度の把握で十分です。
被覆線や銅を含む取扱品目、持ち込み・引き取りの流れを確認したい方へ。
■買取の評価を左右する条件
査定は電線全体の重量だけで決まるものではありません。影響する要素を整理しておきます。
もっとも大きいのは、導体の太さと被覆の厚さの関係です。同じ重量でも、太い導体に薄い被覆のケーブルと、細い配線に厚い被覆のケーブルでは、含まれる銅の量が違います。これが一本線と雑線で扱いが分かれる理由でもあります。ただし、外観から銅の割合を数値で特定することはできません。「銅率何%」といった断定は現物を確認せずには成り立たない話です。
次に付着物です。端子やコネクター、鉄製のバンドや金具が付いたままの状態では、それらを外す工程が必要になります。取り外せる範囲で分けておくと、その分の手間は減ります。焦げ、油、泥、水分といった状態も同様に確認の対象です。
量も条件に関わります。一度きりの少量なのか、工事のたびに継続的に発生するのかで、相談の仕方も引き取りの組み方も変わってきます。
そして相場です。金属の取引価格は日々動くため、現物を確認する前に単価をお伝えすることはできません。電話口で即座に単価を断定する説明があれば、その根拠を確かめたほうがよいでしょう。
■被覆を剥くか、そのまま出すか
被覆を剥いて導体だけにすれば、素材としての評価は上がります。ではそのほうが得かというと、そう単純ではありません。
剥く作業には時間がかかります。細物が中心なら手間は量に対して見合わないことが多く、専用の工具がなければ導体を傷つけることもあります。作業に人手を割いた分の人件費、剥いたあとに残る被覆の処分も考えに入れる必要があります。剥いた結果として総額が必ず上がるとは限らない、というのが現実的なところです。
もう一点、安全面の注意があります。通電中の電線や、設備に接続されたままの電線をご自身で取り外すことは避けてください。撤去は電気工事の資格と手順にもとづいて行われるべきものです。当社は電線の撤去や電気工事は行っておらず、あくまで取り外し済みの電線を買い取る立場です。
当社は被覆が付いたままお引き受けし、自社工場で銅を取り出す設備を備えています。剥く手間をかけずに相談していただける前提で考えていただいて構いません。
■査定を相談する前に確認しておきたいこと
種類を特定できていなくても相談は可能です。以下の項目を分かる範囲で押さえておくと、初回の連絡でおおよその方向性が見えます。
- ケーブル表面に印字された種類の記号(VVF、CV、IVなど)
- 芯線数(一本線か、三本線か、それ以上か)
- 導体の太さ、ケーブル全体の外径
- 被覆の厚さ、被覆が二重になっているか
- 端子、コネクター、鉄製の金具などが付いていないか
- 焦げ、油、泥、水分などの状態
- 概算でどのくらいの重量があるか
- どの工事や設備更新で発生したものか
- どこに保管していて、自社の車両で運べるか
写真は、束全体が分かる引きの一枚と、表面の印字や切断面が分かる寄りの一枚があると判断しやすくなります。重量が分からない場合も、「ドラム何本分」「パレット何枚分」といった目安で構いません。
■持ち込みと引き取りのどちらを選ぶか
売却の方法は、自社で運び込むか、引き取りに来てもらうかの二通りです。量と運搬手段で選び分けます。
持ち込みは、自社の車両に積める量であれば選びやすい方法です。当社では乗用車から4トントラックまで受け入れており、少量でも買取に対応しています。まず一度試したい場合や、現場ごとに出た分をその都度持ち込みたい場合に向いています。
引き取りは、撤去工事や設備更新でまとまった量が出る場合、運搬手段がない場合の選択肢です。大量の場合はスタッフが買取に伺い、ユニック車を使って現地で計量します。工事が続く現場や継続的に配線が出る工場には、保有している20台のコンテナから状況に合ったものを配置し、たまった段階で回収する形もとれます。重機や車両を自社で保有しているため、リースを使わない分のコストを条件に反映できる点も、回収体制の詳細とあわせてご確認ください。
ただし、量や回収場所によって引き取りの条件が変わる場合があります。搬入路の幅、車両を停められる場所、荷積みの動線といった条件は現地を見て判断するため、保管場所の状況もあわせてお知らせください。
■電線の売却でよくある質問
端子やコネクターが付いたままでも相談できますか
相談していただけます。付着物があること自体で対象外になるわけではありません。ただし外す工程が必要になるため、どの程度付いているかを事前にお伝えいただけると確認が早くなります。
被覆を剥かずに持ち込んで問題ありませんか?
問題ありません。被覆が付いたままの状態でお引き受けしています。
電線の種類が分からないのですが
表面の印字と、束や切断面の写真があれば、そこから確認を進められます。正式名称が分からないまま連絡していただいて構いません。
どのくらいの規模まで対応できますか?
群馬県太田市のメーカー工場では、変電設備のキュービクル、被覆電線、ギロ材といった機械解体物をまとめて引き取った実績があります。物量が多い案件にも対応していますので、現場の状況をお知らせください。
電線の撤去まで依頼できますか?
当社が行うのは取り外し済みの金属スクラップの買取で、電線の撤去や電気工事は対象外です。撤去はご契約の電気工事業者にご依頼ください。
買取価格を先に教えてもらえますか?
相場が日々変動し、銅の割合も現物を見なければ判断できないため、事前に単価を確定してお伝えすることはできません。種類、状態、概算量をお知らせいただければ、確認に必要な情報が足りているかどうかはその時点でお答えできます。
■まとめ
群馬県内で発生した電線や通信線は、被覆が付いたままでも買取の対象になります。剥く作業には時間と手間がかかり、必ず総額が上がるとは限らないため、まずはそのままの状態で相談してください。通電中や設備に接続された電線をご自身で外さないことも、あわせて注意していただきたい点です。
相談前に整理しておきたいのは、表面の記号、芯線数、導体の太さ、被覆の厚さ、端子などの付着物、焦げや油の状態、概算重量、発生した工事や設備、保管場所と運搬手段の9点です。すべて分からなくても構いません。分かる範囲を写真とあわせてまとめておけば、そこから確認を進められます。
当社は太田市で金属スクラップを扱い、被覆線を被覆が付いたまま受け入れて、自社工場で銅を取り出しリサイクルしています。群馬県・栃木県を中心とした関東一円で、持ち込みと引き取りの双方に対応しています。
電線の種類が分からない場合や、工事・設備更新でまとまった量が発生した場合は、表面表示や写真、概算量、保管場所を整理してご相談ください。

